わが子は小学2年生から不登校です。
現在2年目。
わが家では、不登校だからといって特に子どもを責めるわけでもなく、
〖行きたくないなら無理して行かなくて良いよ〗
というスタンスで夫婦統一して接しています。
むしろ私が仕事を辞めて専業主夫になったりして、
一緒にいる時間を子どもにとって安心できて楽しいものにしたいと考えていました。
『不登校だからといって子どもが成長しないわけでもあるまいし。』
同じ1日なら学校に行くよりも楽しく過ごさなきゃ!
という考え方です。
むしろ、【その他大勢】とは違った選択をとった子どもを尊重し尊敬しています。
将来が楽しみだとさえ思っています。
まぁ、そんなわが家の育児・教育スタイルを紹介しましたが、今回の記事は藤枝静暁さんの著書〖不登校・登校しぶり〗のブックレビューです。
手に取った目的は、
- もしも不登校が子どもを苦しめているのだとしたら、親としてできることはあるか?
- 不登校という結果が登校によって子どもが苦しんだ結果なのか?
そんな、わが子の心理を理解したかったからです。
ですので、不登校についての本をいろいろ読んでみたいなと思いました。
藤枝さんは心理学の教授らしいので、『まさに!』と思って興味を持ち、本を手に取りました。
目次
見た目は手に取りやすいやわらかい印象のイラスト
〖不登校〗という、けっこうシビアなテーマなので、この本を読まれる方は真剣に困っていたり解決策を探している方が多いのかなと思いますが、
この表紙カバーの色使いや、やわらかいタッチのイラストが非常に手に取りやすく、気軽に読み始められそうな本だなーという印象を持ちました。
どういう本か?ざっくり概要説明
親御さんならみんなわかっていると思いますが、
ひとえに不登校と言ってもその子の特性や原因、環境など、内容は〖千差万別〗ですよね。
うちの子はそうじゃない
と感じることも往々にしてあると思います。
つまり、結論として原因も接し方も目の前の「その子」を見るしかないんです。
とは言え、何か手助けが欲しい…という方のために、この本では
- 小学校低学年
- 小学校高学年
- 中学生
という3段階に分けて、それぞれの場面や状況に応じてパターン化して解説をしてくれています。
わが子はどの段階なんだろう?と、今の状況に当てはめて読み進めていくことができます。
〖全5章〗本の内容を簡単に解説
第1章はQ&A方式で、親の不安に寄り添ってくれます。
子どもの状況別で浮かぶ質問から、その子の状況を親が理解しようというものです。
想定される場面から、現状を理解し、対策まで導いてくれています。
第2章では親の心配事についてです。
周囲の環境や夫の協力が得られないなど、子ども自体ではなく、親が感じる心配事に寄り添ってくれています。
第3章、第4章では相談機関や将来への不安に寄り添ってくれています。
第5章では精神疾患の症状が出ている場合の事例などを挙げてくれています。
本の感想:この本は不登校をネガティブに捉えている親御さんにオススメ
結論:この本は子どもの不登校で悩んでいる方が読むと大変学びの多いものになる
逆に不登校自体に悩んでいるのではなく、不登校は良いけど子どもが悩んでいないかどうかを知りたいのなら
本でなく子どもをじっくり観察してコミュニケーションを取った方が数倍良い。
私は不登校をポジティブに捉えているからこの本は刺さらなかった
読んで思ったことは、まったく私には刺さらなかったということ。
なぜか?
それは私が不登校をネガティブに捉えていないからです。
私は不登校をポジティブに捉えています。
- 他と違う価値観に基づいて行動できている
- 自分を偽ることをせず正直に行動できている
- 感性がその他大勢とは違っている
- 将来が楽しみ
そんな風に考えています。
ゲームばかりする?一緒に楽しんであげることが子どもの力になるでしょう
わが家では一時期、学校を休んだ日は1日10時間マリオカートというゲームに明け暮れていることもザラにありました。
でも私はネガティブには捉えません。
自分のやりたいことに集中するという時期も必要なことです。
目標を持って取り組むことは、誰かに言われてやることではないはずです。
「だからこれは貴重な経験だ」
そう考えていました。
子どもの目標が達成できたときには、一緒に喜んで楽しむように関わりました。
その結果、今ではゲームにはあまり興味を示さなくなりました。
その代わり工作や手品、ルービックキューブなどに興味が映り、素晴らしい作品や技を見せて私を驚かせてくれます。
やりたいだけやらせればいい、体験が子どもを成長させる
ゲームも含め、子どもの集中を阻害することで、抵抗や反発が生まれます。
子どもの人生を親が介入しようとすること自体がナンセンスだと思っています。
子ども自身がやりたいことを思いっきりやった経験を通して成長していくのです。
親は親の人生。
子には子の人生があります。
分けて考えましょう。
結論:〖不登校・登校しぶり〗は不登校で悩む親御さんにオススメだが、あまり悩んでいない親には刺さらなかった
ちょっとヘンテコなまとめになってしまい申し訳ございません。
不登校だってその子の意思表示です。
親ならその意思表示をポジションに認め、応援してあげたいじゃないですか( `ー´)ノ
子どもが自分で〖学校に行かない〗と決めたんですから!すごいことですよ☆
私はそう考えています。
余談:わが家の状況と不登校のお子さんを持つ親御さんへメッセージ
わが家には3人子どもがいますが、兄弟みんな仲良しです。
次男は友達が好きで学校にもちゃんと行っています。
娘も保育園が好きで行っています。
1人学校へ行かないからと言って伝染するわけではありません。兄妹がもしも休みたいと言い出したら同じように休ませてあげればいいんです。
体験からしか子どもは成長しません。
休むという体験を通して、それぞれ感じることは違います。
そして不登校の長男でしたが、今では中間学級という場所に行き始めました。
一応出席扱いですが、そこでは勉強を一切しません。
自由に遊んだり工作したり、体を動かしたりして過ごしています。
とっても楽しそうです(´ω`*)
休みの前は「学校に行けないなんてつまらない。早く学校に行きたい」と言うようになりました。
嬉しくて涙が出ますね。
不登校をポジティブに捉えてはいますが、「学校に行く」という決断をした息子のそれまでの葛藤を考えたり、前に進もうとした意思が心を揺さぶります。
本当にいろいろな葛藤があったんだと思います。
<不登校のお子さんを持つ親御さんへ>
不登校で学校を休んでダラダラしているように見えても、その子どもが日々いろいろな葛藤と闘って日々頑張っています。
行動したいと思ったときに、親が足かせにならないように、
ぜひ日頃から意思を尊重して、温かい目で見守ってあげてほしいなと思います。
生まれてくれてありがとう、という〖存在レベルで感謝する〗気持ちがあれば、他に望むことはないはずです。
ここまで元気で生きてくれたということが、すでに十分すぎる親孝行をしてくれている証拠なのですから。
以上、ここまでご覧いただきありがとうございました。