- 人が多いと疲れやすい
- 最近怒ってばっかり
- ガッカリしてばっかり
結論から言うと、〖疲れやすい理由は他人への期待値が高いから〗です。
目次
期待値を下げると人生が楽になる理由
期待値とは何か?
期待値=予想です。
予想した期待値に達しないとマイナスポイント(負の感情)になっていくだけだからです。
例えば他人に対して「80点できて当然でしょ」と思っている人がいます。
現実は60点なら「え、60点しかできないの?」
40点なら「40点とかありえない」
そんな感じです。
だから80点取っても「そうそう、それが普通」
100点取れてようやく「すごいね」となる。
つまり、期待値が高いほどプラス(嬉しい感情)にはならないということ。
負の感情が出るときは期待値を下回るズレが生じたとき
そもそも怒ったり落胆したり悲しくなったりするのは、期待を下回るズレがあるから。
自分が考えていた結果に、相手の行動が追い付いていない場合、マイナスの感情が湧いてきます。
「どうしてできないの?」
とイライラしてきます。
多くの場合、相手に求めるハードルが高すぎるのです。
逆にもっとハードルを下げてみましょう。
相手に何も期待していない場合、相手が何をやってもプラス(感謝や嬉しさ)にしかならないのは想像できるはずです。
相手への期待が高い理由
幼少期からの教育方針による弊害
日本に生まれ日本に育ってきた私たちは、「求められたことができて当たり前」という社会にいます。
保育園・幼稚園・小学校から子どもたちが横一列にみられ、全員がこの基準までできるようにと教育を受けてきます。
そして、基準に達していないと「できていない」というレッテルを貼られ、
できていると「当たり前」という評価となるのです。
先生からの期待を上回るかどうかの生活です。
共同生活の中で、他者からの期待を感じ、自分も他人へ期待することを覚えます。
これはある意味で日本教育の弊害だと私は考えます。
結果、「人が人を評価しあうシステム」の完成だからです。
サービス大国の弊害
日本人はおもてなし精神でサービス精神旺盛です。
これは根っからのサービス精神旺盛な方が多いのではなく、文化・風習としてのサービスです。
つまり日本でのスタンダードが高い基準でのサービスなのです。
海外に行くとサービスの違いに落胆する方やビックリされる方も多いと聞きます。
それは日本でのサービスを当たり前だと思って生活してきた証拠でもあります。
裏を返せば、日本で当たり前に行われている高い基準のサービスを自然と求めてしまっているということになります。
期待値は自分で作っていない
よく考えると、環境によって期待値が作られていることがよくわかります。
教育、国の生活環境。
そして現代でいうとSNSやYouTubeなどの動画配信サービス。
他人の価値観を見て、知らず知らずのうちにその価値観に染まっていることが多いのです。
他人の人生を簡単に見ることが出来ることが期待値を現実離れされている可能性もおおいにあります。
一度情報を遮断して、周りの人、モノ、環境に目を向ける時間も大切なのかもしれませんね。
対策:求めるものを減らしてみる
ここまで、人に求めること(期待)と現実のズレがメンタルに悪影響を及ぼして、結果疲れてしまっている人が多いという話をしてきました。
では、他人に求めることを減らしてみてはどうでしょう。
他人になにも期待しない。
これは決してネガティブなことではありません。
期待しないことは、期待値がゼロをいうこと。
つまり、そこに存在していればすでの基準値クリアです。
何をしてもプラス(感謝・感動)にしかならないので負の感情は生まれてきません。
育児疲れを例に出して考えてみましょう。
育児疲れはまさに期待値が高い証拠
育児で疲れるのは子どもへの期待値が高いからだと思います。
多くの親御さんは、周りの子供や、一般的な成長速度と比べて基準値を設定しているのです。
だから「うちの子は劣っている」だの「成長が遅れている」だの言って焦ってしまう。
本当なら基準値は目の前の子どもにしか存在しないのに。
目の前の子どもが生まれたときは
「生まれてきてくれてありがとう」
「この子が元気ならそれでいい」
と思っていたのに。。。
気付けば勝手に基準値を設定して、子どもに過度な期待をしている。
子どもからすれば「今の自分をみてくれていない」と感じるでしょう。
そして自分に合っていない期待のせいで見えない「プレッシャー」を感じてしまっているかもしれません。
期待値を下げるためには存在に感謝する
親子に限らず、人は1人ではなにもできません。
人と人が関係しあって存在しています。
となると、どんな人でも自分にプラスの影響を与えてくれているということです。
つまり、存在に感謝する価値があるということ。
そう考えたら相手への期待なんてなくてもHAPPYになりませんか?
どんなにサービスが悪くても、イライラするような出来事があっても、プラスの面をみられるような気がしませんか?