看護師の皆さん、ChatGPT使ってますか?
現場で働く看護師さんは日々仕事が忙しくて最新のAIに興味を持つ時間も取れないのではと推測します。
というわけで看護師でありつつ、現在たまたま専業主夫の私が看護師的視点でAIについて考えてみたいと思います。
OpenAIのChatGPTでは、自分仕様のプロンプトを固定で読み込ませておけるGPTsが使えるようになりましたね。
これで作業効率がかなり上がったという人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、看護師の私がChatGPTを看護師としてどう活用していけるのか?にポイントを絞って、医療現場での活用方法の可能性を考えてみたいと思います。
<前提>
看護師の仕事は多岐にわたります。さらに現場の種類や分野によって仕事内容はさまざまです。
ここでは日本の看護師としての一般的な業務について広く考えてみたいと思います。
少し抽象的な表現もありますが、私の浅い経験の範囲内でなるべく深ぼって考えてみますのでご了承ください。
目次
ChatGPTを看護師が使うとしたら?
音声入力で会議やカンファレンスの書記をしてもらう
参加している看護師の1人が書記として議事録を書く(入力する)のが当たり前の現状です。
しかしAIが音声入力で書記をしてくれたら、書記役の1人分多く意見をもらえますし、会議後に改めて議事録を打ち直す手間も省けます。
参考→〖案〗看護師の会議やカンファレンスの書記をChatGPTに代行してもらう方法|音声入力機能を利用する
パンフレットなどに生成AIの画像を使ってわかりやすくする
今までは「イラストや」などの無料イラストを利用してパンフレットを作っていた方も多いのではないでしょうか。
これがAIを利用することでよりピンポイントの画像が作れ、パンフレットの内容に沿った状況説明が可能となるのです。
なかなか医療現場で実際の手技を写真撮影することは難しいです。それはプライバシーの問題であったりセンシティブな場面だったりするからです。
その点AIでは患者さんは実在しないので、プライバシーに配慮する必要がなくなります。
プロンプトを覚えたり、場面を正確に表現できるまで繰り返し画像生成する必要はあるかもしれませんが、可能性として患者さんに寄り添ったパンフレットになるはずです。
資料作成のたたき台
会議やカンファレンスなど、日々集まって話し合う場面が多い看護師ですが、その資料作成をAIにお願いしようというものです。
これはアイデアも含めてAIになげることで、資料作成はもちろん、会議自体の進行やゴール設定も考えてくれるでしょう。
そうなると、さまざまな案を事前に考えておいて、会議やカンファレンスで確認するだけ!なんていう時短にもなりそうです。
看護師の一般的な仕事内容とは?
ここで、そもそも看護師の仕事とは何?という原点に帰ってみたいと思います。
ChatGPTに質問してみた結果、以下の10項目の返答が返ってきました。
- 患者の健康状態の観察・記録: 患者の身体的、精神的健康状態を観察し、それを記録に残す。
- 医師の診療補助: 診察や手術時に医師の指示に従い、補助する。
- 治療の実施: 注射や点滴、薬の投与、傷の処置など、医師の指示に基づいた治療を行う。
- 患者への健康指導・教育: 患者やその家族に、病気の予防や健康管理の方法を指導する。
- 患者の日常生活支援: 食事、入浴、排泄などの日常生活の援助。
- 看護計画の立案と実行: 患者一人ひとりのニーズに応じた看護計画を立て、それに基づいて看護を提供する。
- 精神的サポート: 患者やその家族に対する精神的な支援や励まし。
- 医療機器の管理と操作: 必要な医療機器の管理、操作。
- 緊急時の対応: 緊急事態が発生した際の迅速な対応。
- 医療チームとの連携: 医師、理学療法士、栄養士など他の医療スタッフとの連携。
ほぼほぼ合っている、といった印象です。
こう見ると、AIに変えられない部分も多く感じます。
やはり看護師の人間性だったり相手を思いやる気持ちがベースにあることで対応できることも見えてくるからです。
ただ、その過程のアイデアだったり結果をまとめる際の文章作成など、AIがサポートできる部分もあるように思います。
人命の関わる仕事ですので、最終は「看護師の目で慎重に確認」という作業は必須ですが、AIの頭脳を借りて作業することがスピードアップや精度を高めることにもつながりそうです。
おわりに
ざっくりと看護師の業務の中でAIにサポ―トしてもらえるところを考えてみました。
もっとAIを知り、もっと看護師の業務を細分化することで実用性は増してくると考えます。
あなたの業務でどんな分野をAIが補えるか、また逆にどんな部分は看護師にしかできないのかを考えてみるとおもしろいですね。